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臆病に揺れ揺れる
手を添えた頬の涙
疑う弱さと信じる強さ
癒傷の言葉
透明な想いの果てに
君と見た世界はこんなにも
美しく濁りゆく世界
結局好きだと言えぬまま
いずれ僕が朽ちるその日
ただの逃げ道に過ぎなくたって


夜が恐れを連れてくる
悲しいくらいに澄んだ目をした君
苦しそうに噛み締めた唇
儚き視界に君は笑む
悲しみの終わりを願う強きひと
ヒカリを投げ出す愚者
ちいさくやさしくけなげに笑う
夜を越えればすべてが終わる
誰もが夢見るあの日の終わり
消えないで、行かないで


君の声が聞こえる
神様が嫌いな僕
僕の嫌いな神様
昨日の私にさようなら
すべてを許す君の声
涙雨のキス
紅のさざめき
決別の紅色
穢れた指先に口付け
穏やかに眠る


泣き眠る清き横顔
物語の終幕へ
あえかなる君へ
生きよ生きとし生けるもの
いとけなくわらう
千尋の孤独
ゆくりなき邂逅
がらくたと宝物
残されしきみの幸せ
強く握り締めた拳


脆い約束の欠片
それはただ不器用な僕の
それでも君は気付かない
暗いくらい夢の中
さえぎった陽光
すべては僕が遮る光
切り開くことの出来る未来
愚かとは言わない
険しくても、辛くとも
僕は乗り越えてみせるから