50-100
刹那の冷たさに溶ける
冷たさに奪われる心
真夜中の月明かり
取り返しの付かない事項
諦めることは良いことですか
そんな世界ならいっそ存在ごと
最期くらい手を取っていて
風雨に晒されて沈む
通りすがりの黒猫
都合の良い冗談は終わりにして
切り裂いてしまえたら楽になれるでしょうか
果ての果てにあるはずの答え
背を向けてただ走った
このままいずれ堕ちて行くのなら
滑らせた心をもう止められない
悲しみすら軽々しいような
どうせもう間に合わないと知って
凍てついた視線の先に
荒廃の街と子供
暗転した世界は光さえも消えて
孤独と絶望と夢のあと
朱色に染めてしまいたい
触れて揺れて君は消えた
今更何を望んでいると言うの?
突き立てたナイフを引き抜いて
藍染めのこの空に償いを
ああ、きっともう唄えない
結局捨てたのは私だということ
選んだふりをして、全て放った
離れ行く心と心は繋がらない
問い詰めて壊してしまえ
例えそれが踏み違えた道でも
許さないから覚悟していて
古い写真を切り刻んだ
永遠を願って一瞬に散った
せめてあなたを壊すのは私で
落ち広がる不幸の証拠
いっそ一思いに私を殺して
心なんて邪魔なだけだから
一歩ずれた螺旋上で君は
届きやしないのにあがいてばかり
かすれた声でその名を呼んだ
終わりだからと叫んだ声は
不確かな証拠なんて今は要らない
君なんてただの通過点
今にも張り裂けてしまいそうなほど
永遠を示してくれると言うのなら
尊すぎて触れられない
連れて行ってくれないのなら殺して
時の移ろいなんて残酷なだけ