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刹那の冷たさに溶ける
冷たさに奪われる心
真夜中の月明かり
取り返しの付かない事項
諦めることは良いことですか
そんな世界ならいっそ存在ごと
最期くらい手を取っていて
風雨に晒されて沈む
通りすがりの黒猫
都合の良い冗談は終わりにして


切り裂いてしまえたら楽になれるでしょうか
果ての果てにあるはずの答え
背を向けてただ走った
このままいずれ堕ちて行くのなら
滑らせた心をもう止められない
悲しみすら軽々しいような
どうせもう間に合わないと知って
凍てついた視線の先に
荒廃の街と子供
暗転した世界は光さえも消えて


孤独と絶望と夢のあと
朱色に染めてしまいたい
触れて揺れて君は消えた
今更何を望んでいると言うの?
突き立てたナイフを引き抜いて
藍染めのこの空に償いを
ああ、きっともう唄えない
結局捨てたのは私だということ
選んだふりをして、全て放った
離れ行く心と心は繋がらない


問い詰めて壊してしまえ
例えそれが踏み違えた道でも
許さないから覚悟していて
古い写真を切り刻んだ
永遠を願って一瞬に散った
せめてあなたを壊すのは私で
落ち広がる不幸の証拠
いっそ一思いに私を殺して
心なんて邪魔なだけだから
一歩ずれた螺旋上で君は


届きやしないのにあがいてばかり
かすれた声でその名を呼んだ
終わりだからと叫んだ声は
不確かな証拠なんて今は要らない
君なんてただの通過点
今にも張り裂けてしまいそうなほど
永遠を示してくれると言うのなら
尊すぎて触れられない
連れて行ってくれないのなら殺して
時の移ろいなんて残酷なだけ